用途に適切なヒーターと温調などの機器の選択については、エネルギー危機に対応するためにも、最大効果を阻む事態の把握が先決です。
高機能な『新世代商品』に、実績あるTG基礎技術の安心安全をベースにした TG★PROグレード によるハイテクデザイン化を進めて、お客様の近未来のニーズにお応えします。
『新世代商品』は、サステナブル社会の到来を前に、 SDGsの一環としての2006年「設計改革」により誕生しました。 旧世代品や一般市場品と比較して優れた電熱効率・耐久性・安全性を有しています。 この『新世代商品』による省資源化と高耐久性は、 ランニングコストの低減と産業廃棄物の減少にも貢献しています。
《TGコア技術》を基礎とした「本質安全設計」の新世代商品は高付加価値を創出し、 15年目になりました。
品質の信頼は実績の上に築かれますので、 広報は実績10年以上の製品としています。
「設計改革」から本年までに加わったUpgrade製品・新製品・新規格品についてのご案内をいたします。
安心安全の本質には安全ポリシーの一貫性が大切です。 「本質安全設計」の新世代商品に、安全対策として10年以上実績のあるセーフティーモジュールを構成した「安全管理 新世代商品」《ECSMS》をおすすめします。
谷口ヒーターズの『新世代商品』は、 表面処理(半導体製造、鍍金、塗装、洗浄)・化学処理・印刷などの装置と そこで使用する薬液との関係に重点を置いた独自設計の加熱機器で、 一般的な電気ヒーターとは 仕様が根本的に異なります。 一般のヒーターは水・油(比重1.0以下)の加熱用に設計されていて薬液向きではありませんが、 『新世代商品』は、加熱する薬液に対するヒーターの耐薬性とともに、 下図のような薬液の比重や使用液温で分類したモデル毎の電熱設計による高い耐久性が特長となっています。
強酸・強アルカリから、弱酸・弱アルカリ・純水、ほかに廃液など、 多種多様な薬液に応じた高耐薬電熱設計は、 長年にわたり薬液加熱を研究し続けることで蓄積した TG HEATERS のノウハウに基づいています。
例えば、市場でのステンレスヒーターの外管はSUS304が一般的ですが、 当社製品はSUS316から始まり、1997年には#300研磨仕上げ、 2014年にはSUS316L(低カーボン)の#400研磨仕上げ、 2020年の生産品からさらにグレードと品質を上げてSUS316Lの#600研磨仕上げになりました。 また、フッ素樹脂ヒーター・石英ヒーター・チタンヒーターも、 一般市場にない耐薬・耐熱性に優れた高品質・高純度の特殊な素材外管で仕上げ、 お客様に見えないところの部材まで耐久性を追求し続けています。
このように、 谷口ヒーターズは、各モデルをお客様のご要望にお応えしながら価格据え置きのまま品質を向上させてまいりました。 この経過については現行カタログに掲載しておりませんが、 当社製品が耐薬性および耐久性について高い信頼を得ている所以は、 ひたすら「高品質」を求め続けるTG☆プロ仕様 にあります。
しかし、「高品質」の製品製造に必要な希少材料の確保が困難になっている近年、 『新世代商品』の品質保持のため薬液加熱ヒーターの価格改定もやむを得ず、 2019年12月より新価格となりましたが、これからも高耐薬と本質安全設計を基礎に、 コストパフォーマンスの高い、ランニングコストの安価な製品ご提供に 一層の努力を続けてまいります。
『新世代商品』は、ヒーターに搭載できる TG安心安全サポート機器を新世代標準品として加える等、 現在も品質向上を続けております。 『新世代商品』に専用のセーフティーモジュールを組み合わせることで、 空炊き、液面異常、過熱などの危険な状態が生じた場合に、 ヒーターの電源切とともに主電源を遮断できるようになります。
当業界の市場では、消防庁に火災発生製品と指定されていながらリコール届出されない潜在危険品がありますが、 そのような問題のあるヒーターにTG安心安全サポート機器を組み合わせても、安全対策にはなりません。
2018~2020年に新発売するTG安心安全サポート機器は、2012年以降に販売された TG新世代ヒーター・新世代温調器にあとから搭載できます。 本質安全設計の『新世代商品』でこそ出来る安心・安全対策です。
新世代商品の発売から12年目を迎え、安心安全仕様と高いコストパーフォーマンスがお客様にご好評で、 新世代商品モデルのご注文が増えています。
新世代商品はモデル毎に用途に合う機能を有し、電熱設計においては熱効率を最大に上げ、電熱線の寿命を延ばしました。 使用現場での実効性の高い新世代商品は、使い続けるほどにその良さが分かります。
市場では、不具合発生や修理の繰り返しが散見されますので、まだ、新世代商品を採用されていないお客様は、用途に最適な「新世代商品」をご検討になり、ランニングコストダウンを計られることをお勧めいたします。
また、モデル毎の耐薬性については、長年の実績による「耐薬目安表」をご参照ください。
谷口ヒーターズでは、30年以上前から「TGコア技術」を基礎とした新型商品と旧世代商品を、両者並行しての生産・販売を続けてまいりましたが、2006年の「新世代商品」発売とともに、旧世代商品の生産および修理を終了いたしました。旧世代商品の各モデルは、新世代商品に引き継がれていますので、後継モデルについてご不明の際はご相談ください。
「TGコア技術」は、旧世代商品のメンテナンスのノウハウ、およびそのデータの長年の蓄積により、 防水性や耐薬品性などの問題解決を主な目的として確立された谷口ヒーターズ独自の基本的技術ですが、 「新世代商品」は、この「TGコア技術」に加え、 2006年の設計改革の成果としての安全性のCEマーク認証(国際標準)とRoHS指令対応 およびIPX8(JIS防水保護等級8)の取得によって、いっそう価値のある製品に仕上っております。
谷口ヒーターズの新世代商品は、 キャップレス防水、潜水仕様、1年間防水保証付、お客様から見えないところの安心安全設計、 安全電熱設計などコア技術の上に、 2006年からの設計改革により、 CE(安全)マーク認証、または同等、IPX8(JIS防水保護等級8)取得、 RoHS対応などの「安心安全仕様」を加えた 確かな品質のロングラン製品です。
ご愛顧の皆様のご支援・ご協力により、ほとんどの商品を新世代化いたしました。 谷口ヒーターズの旧世代商品でも、すでに、TGコア技術を確立しており、 表面処理・半導体製造向け薬液加熱電気ヒーターとしてTOP製品ですが、新世代商品 は、さらに技術改革を成して、耐久性と安心安全性をバージョンアップしています。
また、2011年には、ヒーターばかりでなく、自動液温度調節器も マークの認証を受けた海外向けNEWモデルのTGX-CEを発表しました。
新世代商品は、本質安全電熱設計改革と同時に、 安心安全仕様としてTG独自の“液にやさしい”・“気くばり”PRO設計をTGコア技術に加えて、 今後、TG☆プロ仕様 を付加できる製品に進化してまいります。
新しい安全PROグレード〈新世代商品〉のひとつが、新産業創造研究開発費補助と新製品開発研究助成制度に応募し採択され商品化した、「シグナルランプ」「インテリジェントヒーター」、そして、ECSシステム「ECSモード」に発展しています。新世代商品は基礎CORE技術の「安全」をベースにしていますので、安全新世代商品-TG安心安全サポート品を搭載できます。
「見えない安全」品質は、一気にできたものではなく、実際には10年以上の間に、外管の材質、断熱材のノンアスベスト化、コードの耐熱化、絶縁部の高絶縁性など、種々の改良を重ね、向上させてきました。さらに、安全設計を改革します。